尿中Follicle Stimulating Hormone (FSH) のRadioimmunoassay
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概要
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Istituto Farmacologico Seronoのkitを用いたヒト尿中FSHのradioimmunoassay (RIA) について種々なる基礎的条件の検討を行ない, 正常成熟婦人における月経周期中の尿中FSH変動, および妊婦尿中FSH値の妊娠時期による変化を検討した.尿抽出物および透析尿を用いて, この尿中FSHのRIA系における再現性, 精度, 回収率および特異性を検討した結果, それぞれ良好な成績を得た.したがって, このRIA系では検体として尿中抽出物または透析尿を用いる必要がある.このRIAで測定した尿中FSH値はIgarashi-McCann法 (bioassay) で測定した値と良く相関し, RIAで測定したLH値とは相関しなかった.透析尿を用いて測定した正常婦人の月経周期中の尿中FSH値は, 卵胞期初期, 排卵前期および月経前期に増加した.婦人尿中FSH値は妊娠後期に向かって増加する傾向にある.