21 シリコーンゴムの電気特性の変動要因の解明
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概要
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α,ω-ジヒドロキシポリジメチルシロキサン,テトラエトキシシラン,炭酸カルシウム粉末および,ジ-n-ブチル錫ジラウレートからなる組成物を,室温高湿度下で架橋反応させて硬化するシリコーンゴムには,室温硬化後の加熱処理条件によって,体積抵抗率および,誘電正接などの電気特性が大幅に変動することを見い出した。そして,室温加湿下で硬化中に,水分により触媒のジ-n-ブチル錫ジラウレートが加水分解すること,および,触媒の分解物相当品を添加したゴムの電気特性と,各種雰囲気ガスを用いて加熱処理したゴムの電気特性とを比較検討した結果から,電気特性の変動要因は、触媒の加水分解および,加熱処理中の酸化にともなう触媒の化学変化によることを推察した。
- Japan Thermosetting Plastics Industry Associationの論文