末梢動脈疾患患者のリハビリテーション
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概要
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重症虚血肢は末梢動脈疾患の最重症病態であり,早急に血行再建術を施行すべきである.重症虚血肢以外の末梢動脈疾患に対して,歩行運動療法+抗血小板薬は跛行症状を改善し心血管イベントを抑制する.特に間欠性跛行症状を有する末梢動脈疾患患者に対する運動療法は監視下で導入するのがベストであるが,監視下でできない状況であれば非監視下運動療法をなるべく早く開始すべきである.運動療法は,側副血行路と血管新生を促進,血管内皮機能の改善,骨格筋内でミトコンドリア生合成を促進,炎症マーカーの減少により跛行症状を改善する.血行再建後にも,予後改善のために運動療法を指導することを忘れてはいけない.