場による図形変形を用いた手書き文字の識別
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概要
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本論文は, ある種の場におかれたパターンの変形を利用して, パダーン識別する方法を提案する. この変形により,同一クラスの文字はすべて一定の形に帰着させようというものである.すなわち,この手法においては,図形は架空の荷電粒子に類するもので構成され,粒子相互間の吸引,反発力(場)により,図形自身が変形してゆき,最終的にはもっとも安定な形に落ち着く.場としては,これ以外の場を設定しない場合と,標準パターンの場を設定する場合とを考えるが,いずれの場合も,この安定な形が同一クラスについて一定の形となる.したがって,識別はいくつかの定点にのみ着目して行なえばよいことになり,きわめて簡単となる.文字の位置,大きさによる影響はあらかじめ文字正規化装置により除いており, 上の手法を手書き数字, 手書き英数字に適用した場合の識別率はいずれも90%以上であった.
- Medical Imaging and Information Sciencesの論文