妊娠時におけるhPLの生物学的意義に関する基礎的研究
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概要
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HPLを妊娠ラットに連続的に投与し, 母体におけるglucose-fatty acid cycleの変化や胎仔の発育状態を検討した結果, hPLにより母体の91ucose, FFA, TG, T。N量が有意に増加し, しかもこの場合胎仔の体重, 各臓器重量の有意な増加をも認めることができた.<BR>HPLを子宮内胎仔に直接投与してもこれらの変化をひきおこすことはできなかつた.これらのことからhPLは妊娠中母体に対して直接作用する重要な「代謝調節ホルモン」であると考えられ, その作用の一義的な場はplacentomaternal unitにあり, このホルモンにより上記の変化をうけた母体が胎盤を介して胎児の発育に有用な同化資材を提供する可能性が推察できた.
- 日本内分泌学会の論文