健常人及び各種内分泌疾患々者の基礎状態に於ける血中TSH値について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Radioimmunoassayによる血中TSH値の測定結果につき検討した.健常青壮年では測定感度以下 (<1.7μU/ml) ~3.6μU/mlで, 2/3の例では測定感度以下であつた.高令者では<1.7~8.9μU/mlであり, 測定感度以下を示したものは17例中5例だけであつた.未治療の甲状腺機能亢進症では大多数の例で測定感度以下であつたが, 一部にdetectableな例もあつた.原発性甲状腺機能低下症では6.6~1155μU/mlの間に分布した.下垂体嫌色素腺腫, 頭蓋咽頭腫, 及び肢端肥大症では健常人と殆んど変らなかつたが, 尿崩症では感度以下の例が健常人に比べて少なかつた.単純性甲状腺腫の半数の例は健常人の上限よりやや高い値を示した.
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文
著者
関連論文
- アミラーゼ産生腫瘍の1例
- 253.長期精度管理成績からみた日常使用キットの評価(第38回総会会員研究発表)(RI-11 試料測定-5)
- Thyrotropin-Releasing Hormone (TRH)治療にかんする臨床的研究 : 第1編健常者におけるTRH短期投与の効果
- 125.甲状腺機能検査における所謂T_7 Valueについての検討(第27回総会会員研究発表)(R.I3)
- 高令者における下垂体TSH放出予備能
- 健常人及び各種内分泌疾患々者の基礎状態に於ける血中TSH値について