泌尿器科患者における副腎機能の研究
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概要
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諸疾患に対応する副腎皮質ステロイドの代謝patternを解明する目的で, 主として正常血圧例, 高血圧例, 腎機能障害例, 重症例の各疾患群につき, その尿中17-OHCSの総量, 遊離型量, 及びcom-poundE, compoundF.THE, THF, THS, 等の各分画量を測定し, 更にACTH及びmetopironeを負荷し, 解析を行つた結果, 反応pattcrnに差異が認められた.即ち腎機能障害例及び高血圧例では, 総排泄量の低下, 遊離型量の異常, F/E, 11-OH/11-Oの増大~逆転よりcompoundF優位の代謝経路の変換が推定され, 特に高血圧例では, ACTH負荷反応異常, 遊離型異常, metopirone負荷反応異常より下垂体-副腎皮質系の中枢性調節異常をもうかがわれた.
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文