Glycodiazine 長期投与家兎の膵ラ氏島の組織学的研究
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概要
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家兎を用い, glycodiazine 150mg/kg/dayを経口投与し, 2ケ月, 6ケ月及び12ケ月後に, それぞれ光顕的観察及び電顕的観察を行い, あわせて血糖, 血清IRI及び膵抽出 iusulin の測定を行ない, 本剤投与時の膵ラ氏島内分泌について考察した.その結果, glycodiazine はβ細胞を刺激して, その穎粒放出を促し, β細胞は新しく insulin を生成するための働きを求められていると考えられた.12ケ月投与群では, β細胞に変性所見がみられた.<BR>なお, これらの所見と正常家兎ならびに絶食家兎の膵ラ氏島を比較検討し, ラ氏島細胞におけるホルモンの生成および分泌機構について考察を加え, あわせて, β細胞内の zinc の存在意義についても論及した.
- 日本内分泌学会の論文