<SUP>14</SUP>C標識化合物による脂質代謝におよぼす内分泌機能の影響に関する実験的研究:第二編 脂肪酸およびコレステロール代謝におよぼす副腎皮質機能の影響
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概要
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副腎皮質機能と脂質代謝の関係を知る目的で, Acetate-l-<SUP>14</SUP>CおよびPalmitate-l-<SUP>14</SUP>Cのラット肝, 副睾丸脂肪組織および血漿の脂肪酸, コレステロールのin vivoでの取込み並びにコレステロール濃度におよぼすCortisone負荷, 副腎摘出およびCortisoncによる補償の影響について検討した.Cortisone投与は肝臓におけるコレステロールの合成を促進させるが, 一方脂肪酸合成は抑制せしめる.またCortisone投与群では血漿コレステロール濃度の上昇を認めたが, その機序としては, 合成の促進ばかりでなく血中への放出促進を重視すべきである.なおACTHは副腎外作用として, 脂質動員作用のほか, 肝臓における脂質代謝に対しても注目すべき作用を有するものと理解される.
- 日本内分泌学会の論文