肝におけるインスリン効果とくに早期効果に関する実験的研究 (第2報):特殊標本肝酵素活性に及ぼす影響
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概要
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肝灌流実験にてインスリン (以下イ) の大量投与 (0.1u/cc) で血糖降下を認め, この機序検索のため肝残存内臓除去ラットを作成した.同標本を使いブドウ糖を門脈内へ持続注入しつつ, 頸静脈投与で血糖低下を認める濃度 (0.05u/kg/20min) のイを門脈内投与しても血糖値, 肝酵素活性に変化がないが, 0.3u/kg/20minの濃度で血糖は降下, 酵素活性は解糖系で促進, 糖新生系で抑制された.これはイの肝における効果が早期かつ速効性であることを示す.
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文