Bradykininによる副腎からのCatecholamine遊離に関する研究
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概要
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BradykininとCatecholamineとの関連性についてCatecholamineの遊離と生合成との面から研究を行なつた.Bradykininは副腎内Catecholamine含量を著明に減少させ時間経過とともに回復増加させた.この点に関してBradykininはAdrenaline生成酵素であるPhenylethanolamine-N-Methyltransferaseに対して直接作用は認められなかつた.しかしクロマフィン顆粒からの遊離に関してBradykininはそれ単独では抑制したが, ATP, Mg<SUP>++</SUP>, cyclicAMPとの4者共存によつて著明な遊離促進作用を認めた.すなわちBradykininは副腎Catechlamineを遊離し生体内の血圧維持恒常性にあずかつていると考えられる.
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文