寒冷の下垂体甲状腺機能に及ぼす影響に関する実験的研究
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概要
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生体の寒冷適応反応の重要な背景となつている寒冷に対する甲状腺反応の機構を明らかにする為に, ラットを寒冷曝露し, 曝露早期の血漿TSHを, Mckenzie変法で測定した.<BR>29℃に馴化した動物を0℃に曝露した場合のみ, 曝露後30分で血漿TSH増量を認めた.このTSH増量は甲状腺別除動物でも観察された.又寒冷曝露前の甲状腺ホルモン投与, 及び大量の硫酸アトロピン処置はいずれも寒冷曝露後の血中TSH上昇を抑制した.
- 日本内分泌学会の論文