三測定法による血中インスリンに及ぼす肥満の影響
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概要
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肥満と糖尿病の関係を追求しこれより糖尿病発症の一因をさぐろうとした.インスリン三法上, 肥満者はDILA低く, FILA, IRI高く糖尿病的傾向を示し, この点成人型糖尿病のそれと一致した.この両者で空腹時NEFA値高く, 糖負荷後も下降が障害されていることを確認し, 糖尿病的傾向の一因をNEFAに求め,ヘパリンで高NEFAにした家兎血清でこれを追認した.肥満者は糖代謝は正常であるが脂質代謝異常とインスリン抵抗性を示し, そのため過剰のIRIを膵に要求することとなる.即ち肥満は糖尿病的ストレスとなる.
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文