2.2, 3の実験条件下における膵島の超微形態学, 特にB細胞の変化について
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概要
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電子顕微鏡が形態学に導入されてから膵臓ランゲルハンス島の超微形態学は急速の進歩をとげ, 光学顕微鏡で解明されなかつた幾多の謎が解けたのであるが, なおいくつかの不明の点が残されている.たとえばB細胞がインスリンを分泌する細胞であることは何人も否定し得ないが, そのインスリンがB細胞でどのように形成され, 貯臓され, そして細胞外に放出されるか, あるいはまたその分泌機能の調節はどのような機序で行なわれているのか形態学的に不明の点が多い.演者は以上のような観点から, 膵臓ランゲルハンス島の機能, 特にB細胞の機能を形態学的立場から少しでも解明しようとして, 2, 3の実験を試みたのでここに報告する.