カテコールアミン螢光顆粒から観た髄質と皮質の関係
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概要
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Paraformaldehyde縮合螢光法<SUP>1)2)</SUP>の開発以来, 各種臓器におけるAdrenaline作動神経の走行および5-Hydroxytryptamine (5-HT) の分布に関する知見は著しく増大したが, Catecholamine含量のきわめて大なる副腎における螢光像所見についての記載は乏しい. さきにわれわれは, ラット副腎に本法を応用し, その髄質に少くとも2種の螢光細胞を認め, 各々Noradrenaline (NA) およびAdrenaline (A) 含有細胞と推定した。<SUP>3)</SUP>電子顕微鏡的研究<SUP>4)</SUP>によつても, 2種類の異なつた顆粒含有細胞が区別され, 各々NAおよびA含有性とされている。<BR>哺乳動物副腎にはNAをAに転換する酵素, すなわちPhenylethanolamine-N-methyltransferasc (PNMT) が存在し, その活性のきわめて高いことが知られている5).最近に至り該酵素活性は下垂体および副腎皮質により調節支配されることが明らかになつた6).本研究は, 副腎髄質と皮質の関係を螢光組織化学的立場から検討しようと企てたものである。
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文
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