性steroidの下垂体前葉向性腺機能に及ぼす影響に関する実験的研究:第2報性腺剔除成熟雌白鼡ならびに脾内卵巣自家移植成熟雌白蛍について

概要

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第1報と同様の二種の性steroidを内因性の性steroidを全く排除した性腺別除雌白鼠と, 同じく性腺別除後片側卵巣を脾内に自家移植した雌白鼠に衝撃的あるいは持続的に投与すると, 性steroidを衝撃的に投与された両者とも前葉機能は充進し, 後者では前葉からのgonadotropln out-putも増加するのに対して, 性steroidを持続的に投与された両者では前葉機能は低下し, 後者ではgonadotropin outputは減少することが脾内移植卵巣の組織学的所見から推察された.すなわち内分泌環境を異にする被投与個体あるいは二種の性steroid相互間に質的差は認められず専ら性steroidの投与方法が異なることによりその作用方向に著るしい相異の現われることが明確に示された.
一般社団法人日本内分泌学会の論文