絨毛性腫瘍担体の内分泌学的研究:第2編 絨毛性腫瘍担体における尿中ならびに腫瘍組織中性ステロイド量とHCG量との相関について
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概要
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絨毛性腫瘍における3β-hydroxysteroid dehydrogenase活性は, 正常妊娠初期絨毛に比して著しく低く, 本腫瘍担体の尿中性ステロイドは, 腫瘍組織ではなく, 主として担体卵巣において産生されるものと思われる.またこの尿中性ステロイド量は極めて低値であり, これは高単位に産生されるHCGが, そのtarget organたる卵巣に持続的に作用する結果, その黄体細胞が早朔には賦活されるが, 末期には退行変性に陥るためと考えられる.
- 一般社団法人 日本内分泌学会の論文