腹部大動脈瘤-下大静脈穿破の1例
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概要
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要 旨:症例は61歳の男性。腹部不快感と悪心を主訴に近医を受診,腹部超音波検査で腹部大動脈瘤(AAA)を認めたため当院へ救急搬送された。腹部に拍動性腫瘤を触知,血管性雑音を聴取した。腹部造影CT検査では最大短径87 mmのAAAと早期に造影される下大静脈(IVC)を認めた。AAA–IVC穿破と診断し,準緊急でY型人工血管置換術を施行した。術前の確定診断が重要で,それに基づく治療戦略が手術成績を向上させるものと思われた。