欧州のオンライン情報サービスの現状と今後の方向-第5回国際オンライン情報会議から-
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概要
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ロンドンで開催された第5回国際オンライン情報会議での話題を中心に, 欧州でのオンライン情報処理の現状, 今後の方向を展望した。電子出版と電子ドキュメントデリバリ, ビディオディスク, および, ビディオテックスが中心の話題となったのが今大会の特徴である。原資料入手に関する課題が, これらの新技術の応用と結びついて, 図書館のみならず, 出版社, データベースプロデューサ, オンラインサービスベンダ-にまで大きな影響を及ぼしている。ユーロネットは, 1981年において, ホスト数, データベース数, およびユーザ数など, すべての点で大幅に拡充された。一方, フランス, 西独, および英国などの主要国の国内パケット交換網が充実されるに伴い, 主要国間を直接に結ぶ, 国際パケット交換網による国際幹線接続が実現しつつある。すでに実現している米国やカナダへの接続だけでなく, スペインなどの欧州はもちろん, ホンコンやシンガポールなどの東南アジアへのネットワーク拡充が実現されようとしている。このような状況の中で, 次第に国家間の主要幹線がメインとなり, ユーロネットは, 1984年ないし1985年には, 2次的なものになるか, 解消される方向にある。
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