神戸大学「震災文庫」の新たな役割 阪神地域と東北地域をつなぐ図書館員のネットワーク
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概要
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阪神・淡路大震災関係資料を収集・提供している神戸大学附属図書館「震災文庫」が,震災資料収集の1つのモデルとして再び注目されている。神戸大学附属図書館では,東日本大震災後,東北被災地域に対して復旧関連文献の無料提供サービスをするとともに,図書館に対して「震災文庫」が蓄積してきたノウハウをすべて提供している。また,阪神地域と東北地域の図書館のネットワーク作りの仲介にも貢献している。今回,構築を開始して18年目に入った「震災文庫」について,1995年の資料収集開始からインターネットでの情報発信,一般公開,写真のデジタル化発信,一枚もの資料のデジタル化に伴う著作権処理等,現在までの活動の動きを振り返る。今次の震災資料を収集する図書館担当者へのヒントになることを期待したい。