岡山大学皮膚科における皮膚リンパ腫の特徴について
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概要
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岡山大学病院皮膚科を1995年から2008年に受診し新たに皮膚リンパ腫(CL)と診断された患者を,改訂WHO分類に準拠して疫学的特徴を解析した。133人のCLのうち,106人は原発性皮膚リンパ腫(PCL)であった。その87%を成熟T/NK細胞腫瘍が占め,欧米からの報告(77%,72%)より多かった。欧米と同様,PCL106例の約半数が菌状息肉症(MF)であったが,欧米ではほとんど報告のない成人T細胞性白血病/リンパ腫(ATLL)が6%を占めた。一方で成熟B細胞腫瘍は少なく,特に海外で10%程度報告される原発性皮膚濾胞中心性リンパ腫(pcFCL)はこの期間中には1例も認められなかった。予後に関しては全体に欧州より不良(5年生存率79%対87%)で,特に原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫(C−ALCL)で5年生存率47.4%と欧州(95%)より著明に低かった。ATLLくすぶり型の予後は自験例でも過去の報告例とほぼ同じであった。
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