悪性黒色腫におけるICG蛍光法によるセンチネルリンパ節生検
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概要
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センチネルリンパ節生検はアイソトープと色素の併用が標準法とされている。しかしわが国では管理区域の制約があり,当院をはじめ多くの施設でアイソトープが使用できない。近年アイソトープを使用しないセンチネルリンパ節生検の方法として,ICG蛍光法が特に乳癌の手術で多用されつつある。当科では2006年9月から2009年7月までの約3年間に,6例の悪性黒色腫に対してICG蛍光法によるセンチネルリンパ節生検を行った。6例中5例でセンチネルリンパ節が同定された。そのうち2例に転移を認め,郭清が行われた。観察期間は10ヵ月から3年8ヵ月で,全症例で再発や転移を認めていない。本法は術中にリンパ流を視覚的に確認することが可能であり,特にin−transit転移例でsubtotal integumentectomyを行う際などには,色素法単独よりも有用であると考える。
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