サルの実験的歯肉炎における血流動態及びニコチン酸エチルエステル局所塗布の効果について
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概要
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本研究の目的は, サルの実験的歯肉炎における歯肉血液循環動態, 及びニコチン酸エチルエステル, クロルヘキシジンの局所塗布による薬剤効果を検討する事である。<BR>実験にはカニクイザル2頭を用い, 検査項目としては細菌数 (CFU), 歯肉炎指数 (GI), プロービングデプス (Pd), 付着喪失量 (LA), 歯肉溝滲出液量 (GCF), さらに血液循環動態の指標として, 血液量, ヘモグロビン量, 酸素ヘモグロビン比を加えた。塗布薬剤は, 基剤, 0. 5%クロルヘキシジン + 基剤, 1%ニコチン酸エチルエステル + 基剤, 及び0. 5%クロルヘキシジンと1%ニコチン酸エステルの合剤+基剤であった。実験部位は上下顎臼歯部とし健康歯肉をベースライン (0週目) とし, デンタルフロスで歯頸部結紮し炎症を惹起させ, その2週後とさらにそれ以後2週間, 上記薬剤の塗布を続けた3時期に上記パラメーターにて診査した。屠殺時に歯肉バイオプシーを採取し病理組織学的観察に供した。<BR>その結果, 炎症惹起後では, GI, GCF, CFU, 血流量, ヘモグロビン量ともに増加し各変化量の間に正の相関が見られた。しかし, 酸素ヘモグロビン比だけは他のパラメーターと相関性を示さなかった。薬剤塗布後, CFU, GCF, 血流量, ヘモグロビン量は基剤と比較して, 改善する傾向がみられた。
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