重合反応操作と制御
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概要
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近来,石油化学工業の発展により高分子原料が大量に容易に得られるようになり,またその誘導品の有効利用という面からも高分子化学工業は量,質ともに隆盛になっている.それに伴い新しいポリマーの開発,既存ポリマーの改質の研究も盛んである.高分子化学工業の中枢ともいうべき重合反応は反応の進行とともに物性が大きく変化し,高温,高圧の条件で行なわれることが多いという特徴をもっている.このため,その操作や制御の面で多大の困難を伴うものであるが,この点を解決してこそ技術として確立され,技術者の使命もここにあると思われる.本文では重合反応に特異な操作と制御に注目し,反応操作型式,かきまぜ,伝熱,拡散操作とその制御方式について簡単に概観し,その問題点を指摘してみることを試みた.
- 社団法人 高分子学会の論文