構造接着剤の進歩
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概要
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構造物の接着結合に用られる接着剤が構造接着剤である.わが国で構造接着剤が注目されるようになったのは比較的最近であるが, ポリビニルフォルマール系構造接着剤などはすでに1950年に航空機機体部品の結合に実用化されていた.構造接着は在来の金属の結合法である溶接,リベットでの,ロウ付けなどに比べると耐熱性は劣るが,結合強度ではロウ付けやリベッティングに近いし,耐疲労性能ではリベッティングを凌ぐ,構造接着剤は金属をおもな被着体として発達して来たが,接着剤の進歩で金属以外の構造材料や高分子材料などの異種素材との高い結合強度が得られるようになり,宇宙工業の進歩は構造接着剤の使用温度領域を絶対0度付近から500℃まで拡げた。以上のような構造接着剤の性能は多くの製造工業における利用面が多いと思われるので,その性能を中心とし,耐久性,暴露抵抗などのデータを添えてその性質を述べてゆきたい.
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