高分子と液晶
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概要
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表示装置として有望なことから,液晶がにわかに時代の脚光をあびていることはすでにご承知のとおりである.不完全きわまる高分子結晶を扱っていた高分子物性の研究者にとって,液晶は何となく親近感を覚えるテーマである.研究室の道具立てもそのまま液晶の研究に役立つものが多いようである。しかし高分子そのものが液晶になることが知られているのは今のところ合成ポリペプチドのαラセンやDNAの二重ラセンである.一方液晶は生体膜の構成要素として重要な意義をもっているので,この方面からもこれから大いに研究されるであろう.共重合物でスメクチック液晶特有の膜状の構造をとるものも知られている.フィルム状高分子でその表面だけが液晶状態になるようなものができたら利用価値は大きいと予想される.本稿では基礎的性質の入門的な考察を行なうにとどめる.
著者
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