加硫ゴムの破壊の現象論的整理 : -破壊特性の時間温度依存性-
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概要
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加硫ゴムの破壊強度特性はゴム固有の性質によるとともに,橋かけ様式,橋かけ密度,充テン剤の濃度や種類により大きく変化する。さらに測定条件(時間,温度,破壊様式)によりその破壊強度は異なってくる。この破壊現象に対する時間-温度依存性はWLFあるいはアルレニウス型の時間温度換算則が成立し線形粘弾性的挙動を示す。本稿では破壊現象に対するこれら時間温度換算則の適用とその問題点および高速変形時の破壊の非線形性挙動について解説し,あわせて時間-温度因子を含まない形で破壊現象を評価しうる包絡曲線(Failure Envelope)について述べる。