生命の原点
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概要
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原始生命は,地球の過去の歴史のある時期に,この地上に誕生したと考えるのが,最も科学的かつ論理的であるとの観点に立って,生命のふるさとを尋ねようとする。<BR>そのためにはまず無生物の地上で,原始タンパク質がどうしてできたかを考えなければならない。地球がまだ高温であった時代に豊富に存在したと考えられるメタンとアンモニアからアミノアセトニトリルが生成し,それが重合してポリイミジンとなり,次いで水と反応してポリグリシンになったと仮定する。グリシン残基のメチレソ基に種々の側鎖が導入されて,種々のアミノ酸から成るポリペプチドが生じたとすれば,タンパク質がすべてα-ペプチドから成っていることがよく説明される。この仮説を裏づけするいくつかの実験的事実を紹介する。
- 社団法人 高分子学会の論文