高分子統計論の新しい方法
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概要
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電子,光子,陽子… と数ある素粒子の中で,高分子(polymeron)という素粒子,聞いたことがありますか?実はこれ,受けうり理論のひとつで,高分子系の熱統計力学を,場の量子論と全く同じような形式の中で,組みたてようという試みの産物です。高分子の,分子鎖に沿った長さを時間に見たてれば,拡散方程式と,シュレディンガー方程式は,単にiの違いだけ。Segmentの間の分子間力が,これに摂動的につけ加わります。かくして,過去,および,未来と相互作用する粒子Polymeronの登場となるわけです。こうした理論は,単にもの珍しくておもしろいだけでなく,いろいろな問題に対して,比較的有力な方法を与えてくれます。ここでは,ダイヤグラムの方法を中心に,その方法を紹介し,ヘリックス・コイル転移,弱い相互作用をしている高分子系,排除体積効果などの問題への応用を紹介します。
- 社団法人 高分子学会の論文
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