タンパク質生合成の機構はどこまで解明されているか
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概要
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タンパク質は20種類のモノマーが一定の配列で重合したコポリマーである。この生合成は他の生体反応と同様,生体触媒である酵素の選択性と触媒能によって行なわれているが,低分子物質の合成と異なり,定まった配列の高分子の合成は,一,二の酵素の能力ではできず,3種の核酸と50種以上のタンパク質から成るリボゾームという粒子と,ほかに30種をこえるタンパク質(酵素)と多種の核酸の協力たよって行なわれている。ここ十数年の間に,生合成の反応経路の大筋はほぼ明らかになり,現在では個々の段階の化学反応機構が解明されつつある。ここには大腸菌での研究を中心にして,遺伝子の情報をになっているメッセンジャーRNAからタンパク質が合成されるまでの経路を述べる。
- 社団法人 高分子学会の論文
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