金属π錯体触媒による重合反応
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概要
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金属π-錯体を用いることで,1)不溶であった金属化合物が有機溶媒に可溶となり,2)活性種の構造の推定を容易にし,3)活性点の反応性に微妙な変化を起こし,4)生長末端と同じ構造と考えらる触媒を使用して重合反応の解明に役だつなどの利点があり,特異な性能を有する触媒が得られている。チタノセン誘導体と有機アルミニウム化合物から成る可溶性チーグラー・ナッタ触媒ではエチレンのリビング重合と考えられるような系が得られたり,Ti(IV)錯体がオレフィンの重合に活性であるというような不均一系の場合と異なる点がみられる。光重合ではラジカル重合のみでなく, イオン重合やエポキシドの硬化反応も増感する。
- 社団法人 高分子学会の論文