情報記憶材料としての高分子 : I.サーモプラスチックホログラム材料
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概要
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レーザ技術の発達は情報記録あるいは三次元表示を目的とするホログラフィの実用化研究を促進した.計算機の情報記憶媒体にホログラムを使えば,大きな記憶容量と早い読み出し速度を両立させることができる.高分子光導電体と熱可塑性樹脂を組み合せたサーモプラスチックホログラムは,同じ位置で情報の書き込み,読み出し,消去ができる.その上に光感度が高く解像力も大きいので有望な記憶媒体として注目されている.このホログラムの性能をきめるのは使用する2種類の材料の性質である.計算機の記憶媒体を目的とするサーモプラスチックホログラムの研究の現状をながめながら,材料面の今後の課題をさぐってみたい.