タンパク質間相互作用
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概要
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タンパク質の集合体は単位タンパク質がある規則性をもって集合したものであり,集合体の構造とその性質は単位タンパク質の結合部位の空間的配置と,部位間の相互作用で規定される. したがって単位タンパク質の立体構造, とくに相互作用部位周辺の構造と相互作用の性格が問題となる.立体構造はタンパク質の一次構造で決められ,相互作用は残基の種類と分子の環境条件に依存し,クーロン力や疎水結合水素結合などによって性格づけられる. そこでX 線解析によるタンパク質分子の立体構造を略述し, 分子間相互作用と集合の機構を,熱力学的見地,ならびに分子論的見地からいかに理解するかを述べる.
- 社団法人 高分子学会の論文