繊維状重合 : ポリオキシメチレンのウィスカー
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概要
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近代科学が発達しいろいろな材料がつくり出されるようになるまで,人類は常に自然界に得られるものをうまく利用しようと工夫をこらしてきた.繊維をはじめとする天然高分子材料はいわば最も精緻な自然の造形であり,人々はまずそのかたちと性質に着目した.いろいろな物質が自由に合成できるようになり,その加工技術が発達するにつれ,人間はともすると自分たちのうでを過信するようにもなった.高分子合成の場合フラスコの中でできたものの構造がどんなであるかにはわりと無頓着で,すぐにその加工方法を考えるといった傾向も否めなかった.フラスコの中のできごとももとはといえば自然の力にあずかったものである.もしそこに何らかの“かたち”があるなら,手を加えずにそのまま利用させてもらうことができるかもしれない.
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