ポリキシリレン
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概要
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ポリキシリレン樹脂は最近商品名パイレンの名でUCC-巴工業で市販されている. この樹脂は,モノマー蒸気を真空蒸着と類似の方法で物質表面に凝縮重合させてポリマーの被膜を形成させる特殊な方法を用いてピンホールのないごく薄い被膜が形成することが可能なことおよび被膜の物理的化学的性質が優れていることなどから被覆加工分野で注目を浴びている.ここでは従こ来研究されてきているポリキシリレンの合成法を中心に四つの章に分けて解説を試みた.はじめに合成法全体の概要を,つぎにキシリレン溶液の重合をErredeの研究を中心に,また工業的に注目されているジ-p-キシリレンの重合をGorhamの研究を,おわりに安定-p-キシリレンモノマーであるテトラクロル-p-キシリレンの重合を説明する.
- 社団法人 高分子学会の論文