アクリル系炭素繊維の構造形成過程 : 耐炎化と炭化における変化
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概要
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かつてはエジソンによって白熱電球のフィラメント用に研究された繊維状炭素は,近年.宇宙工学用の新素材“炭素繊維”として再登場し,今や航空機はおろか,釣竿やゴルフクラブのシャフト,テニスのラケットなど身近かな製品にまで使用されるようになってきた.炭素繊維の構造,物性,生成過程などの基礎研究が進展するとともに,繊維の性能もさらに尚上し,新しい構造材料としての地位が着々と固まりつつある.高性能炭素繊維は,ポリアクリロニトリル(PAN)繊維を高温で焼成して作られる.その過程において形成される構造や種々の化学変化について概説する.
- 社団法人 高分子学会の論文