橋かけ高分子のレオロジー
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
加硫ゴム,橋かけ処理をした繊維やフィルム,プラスチック,塗料などにおける熱硬化性樹脂など三次元的な網目高分子は工業の実際面で数多く利用されている。橋かけ高分子は複雑な組成と明りょうでない構造をもつがレオロジカルな研究はその存在状態をcharacterizeするために有用な手段である。橋かけが高分子の力学性質に与える効果をガラス域,転移域,ゴム状域について論じた。転移域においては橋かけが分散の位置と形を分子鎖の個性と相関しつつ決定する。ゴム状域においては網目にトラップされたからみ合いが重要な役割を果す。ガラス域における副分散自体には橋かけの効果は大きなものではないがガラス域に観察をひろげることにより副分散の機構と主分散に関与する運動様式の橋かけによる変化について知ることができる。
- 社団法人 高分子学会の論文