アメリカにおける放射線高分子化学工業化の動向
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概要
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新しい反応,新しいプロセスを期待して放射線化学の研究が熱心にすすめられるようになってから十数年が経過している。その間にポリエチレンの放射線橋かけおよびエチルブロマイドの放射線合成とが工業化されたが,概して工業化のペースは早かったとはいえない。しかし,たゆまずに続けられてきた研究は,最近になってしだいに結実しつつあるように思われる。アメリカではここ数年間に木材プラスチック,塗料の放射線キュアリング,ポリエステル繊維の放射線改質,などの工業化が実現,ポリエチレンオキサイドの放射線改質は工業装置の運転開始が近い。さらに,エチレンの重合,新しい工業材料コンクリートプラスチック,酢ビの乳化重合など数多くのプロジェクトが,工業化を目標にして,パイロットスケールで精力的に進められている。
- 社団法人 高分子学会の論文
著者
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町 末男
日本原子力産業会議
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バランタイン D.
Uuited States Atomic Energy Commission, Division of Isotopes Development
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町 末男
日本原子力研究所高崎研究所