抗精神病薬の副作用としておこる鼻閉に対する葛根湯の有効性について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
抗精神病薬の副作用として鼻閉をきたした精神分裂病の5例に対して葛根湯エキス顆粒 (医療用; TJ-1) の有効性を検討した。結果は, すなわち, 2例が著明改善, 2例が中等度改善, 慢性副鼻腔炎の既往をもつところの1例が軽度改善であり副作用は全く認められなかった。拒薬もなく速やかな治療導入ができたことにより臨床上も極めて使用しやすいと思われた。その機序は, 葛根湯の成分である麻黄のエフェドリンとしてのアドレナリン類似の薬理作用が他の成分と複雑に影響し合って鼻粘膜により選択的に作用したものと推察する。
著者
関連論文
- 2F-16 扁桃核キンドリングラットにおけるフェニトイン封入リポゾームの効果
- F-1 扁桃核発作の全般化に果たす無名質の役割 : 無名質キンドリングけいれんの発現に与える無名質と扁桃核へのプロカイン注入の効果から
- 抗精神病薬の副作用としておこる鼻閉に対する葛根湯の有効性について
- 抗精神病薬の副作用としておこる鼻閉に対する葛根湯の有効性について