歯周病原性細菌の外膜タンパクの病原性 : A. actinomycetemcomitans を中心として
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概要
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歯周病は細菌感染症であり, これまでに種々の歯周病原性細菌が報告されている。これまで, 細菌側の病原性因子としては主として毒素を中心に研究がなされてきた。しかし, 近年では宿主側の細菌の認識機構についての研究が進み, 細菌と宿主の相互作用についての分子レベルでの解析の重要性が期待されている。これまで細菌の表層成分であるリポ多糖については詳細な検討がなされているが, タンパク成分についてはあまり検討されていない。そこで, 歯周病原性細菌のこれまでに報告されている外膜タンパクについて要約し, 今後の歯周病原性細菌の外膜タンパクの歯周病発症への関与についての研究の一助にしたいと考える。また, 我々の行ったA. actinomycetemcomitans の外膜タンパクの病原性因子としての解析結果を紹介し, A. actinomycetemcomitans と宿主細胞の相互作用について外膜タンパクを主眼とした観点から考察を行った。
- 日本細菌学会の論文
- 2004-08-25
著者
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