カンジダ菌体アルカリ抽出物におけるジギトキソース存在の確認
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Candida albicans菌体のアルカリ抽出物をエタノールで分画した粗多糖画分を薄層クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果,ジギトキソースのRf値ならびに保持時間ときわめて近似の値を示す物質の存在を認めた。そこでガスクロマトグラフ-質量分析法により同物質の構造を質量的に検討したところ,ジギトキソースとまつたく同一のものであることが確認された。この成績から,C. albicansの粗多糖画分には,ジギトキシンのような強心配糖体を含有する可能性が強く示唆された。
- 日本細菌学会の論文