マウス-Transfer Factorによる遅延型過敏症反応と感染防御効果
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概要
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Candida albicansまたはSporothrix schenkii免疫JCL-ICRマウスの脾細胞を凍結融解により破壊し抽出した透析性物質(Transfer Factor: TF)を非免疫マウスの腹腔内投与することにより,24時間で抗原特異的な遅延型過敏症反応(DTH)が受身伝達される。DTHは足蹠反応の肥厚ならびに組織学的検査によつて確認した。さらに,TF投与マウスに,Candida albicansの2.9 LD50を静脈内接種し,21日間の生存率を調べた。TF投与マウスは,非免疫TF投与マウスに比べ有意に高い生存率(P<0.01)を示した。また,約1/10 LD50静脈内接種し,48時間後の肺,脾,腎の接種菌のcolony forming units (CFU)を調べた。TF投与マウスに比べ,Candida albicansのCFUの減少(P<0.01)を認めた。
- 日本細菌学会の論文
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