抗ハプテン応答におけるウサギ胸腺の免疫学的機能
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概要
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1) 生後2ヵ月までの胸腺摘出によつて,ウサギのDNPに対する抗体応答に,著明な増強が認められた。2) ウサギに同種胸腺細胞を移入すると,抗体応答は低下する。但しこの効果は一時的で移入後日を経ると低下は見られなくなる。3) ウサギを予め担体で前処置すると,抗ハプテン応答は低下する。この成績はマウスにおける一般的観察と顕著な対比を示すものである。4) これらの成績はウサギとマウスのT細胞間に質的ないし量的な機能の差があることを示唆するが,ウサギに於てもT細胞を枯渇せしめると応答は消失する。
- 日本細菌学会の論文