鼓索神経切断縫合後の顎下腺分泌機能に関する実験的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
It has been accepted that parasympathetic innervation of submandibular gland is chorda tympani. This experiment is to study the influence of secretion and histopathologic change after section and suture of the chorda tympani.<BR>A total of 33 adult mongrel dogs were used in the study. The animals were divided into the nerve section group and the nerve suture group. The chorda tympani of 12 dogs were cutted at 1cm from the submandibular gland. It was the nerve section group. Then after sectioning of the chorda tympani, the nerves of 21 dogs were sutured immediately with 10-0 mono-filament nylon sutures. This was the nerve suture group. The functional and morphological studies were carried out at various time intervals after the surgery.<BR>The following results were obtained:<BR>1. In the nerve section group, the gland weight was decreased to about 50% of the control group at the 8th week after the surgery. In the nerve suture group, the gland weight was decreased to about 40% of the control group at the 8th week. But at the 12th week, the gland increased its weight, and recovered to almost normal gland weight at 24th week.<BR>2. The secretion of the submandibular gland, in the nerve section group, decreased gradually after the operation, and at the 8th week, no secretion was observed. On the other hand, the nerve suture group, the secretion started to recover at 12th week, and at the 24th week, about 80% of secretion of the control group was observed.<BR>3. Histopathological finding showed that cells of the submandibular gland started to atrophy after the surgery, and at the 24th week after the sectioning, most of the cells were atrophied. However in the nerve suture group, the recovery of the cells were observed in all cases, and these recovered to the normal morphology at the 24th week.
著者
-
上田 実
名古屋大学 大学院医学系研究科頭頸部・感覚器外科学講座
-
金田 敏郎
名古屋大学医学部口腔外科学教室
-
岡 達
藤田学園保健衛生大学医学部歯科口腔外科学教室
-
蘇 百緑
名古屋大学医学部口腔外科学講座
-
岡 達
藤田学園保健衛生大学医学部口腔外科学講座
関連論文
- 間葉系幹細胞, フィブリンのりおよび生体吸収性足場を用いた注入法による骨再生に関する実験的研究
- 再生医療の実用化と大学発ベンチャー
- 骨結合型インプラントを維持源とした顔面エピテーゼの5年経過後の検討
- 浅側頭動脈よりの超選択的動注法(HFT法)を用いた連日同時放射線化学療法 : 進行口腔癌の原発温存に対する検討
- 口腔領域を中心とした悪性腫瘍に対して遊離皮弁を用いた再建症例の検討 : 特に術後合併症を中心として
- Stage III, IV口腔癌に対する浅側頭動脈よりの超選択的動注法を用いた術前放射線化学療法
- 上顎部悪性腫瘍切除後の口蓋再建
- 口腔内血腫を初発症状とした原発性アミロイドーシスの1例
- 臓器移植患者における抜歯の経験について - 生体部分肝移植および脳死肝移植症例の抜歯について -
- 抗凝固療法施行患者の抜歯における出血管理について - 綿状アテロコラーゲンの使用経験 -
- 特発性血小板減少性紫斑病患者の抜歯における止血処置の検討
- 舌痛症患者の長期経過に関する研究 : 電話によるインタビュー調査
- 歯と口の健康の最新知識--構造・役割・疾患について (特集 歯と口の健康は食生活が決め手!?)
- 埋伏智歯抜歯を行ったMay-Hegglin anomaly患者の1例
- 血小板輸血無効患者の抜歯経験
- 先天性アンチトロンビンIII欠乏症患者における多数歯抜歯経験の1例
- 口腔粘膜の増殖性病変を伴った慢性GVHDの1例
- 上顎骨に発症した Neuralgia-inducing Cavitational Osteonecrosis の1例
- 導管結紮によるラット顎下腺萎縮モデルに対する塩基性繊維芽細胞増殖因子の影響
- 唾液腺組織の再生に関する研究:正常唾液腺細胞に対するbFGF(FGF-2)の影響
- 先天性第V因子欠乏症患者における抜歯の1例
- 救急医療と皮膚の再生医療 (特集 再生医療の現状と将来)
- SF-096-5 大動脈瘤における細胞治療の可能性(大血管4,サージカルフォーラム,第109回日本外科学会定期学術集会)
- 磁性ナノ粒子と磁力を利用した脱細胞血管への効率的な細胞播種方法(生物工学論文賞)
- 歯髄幹細胞による骨再生と臨床応用の可能性 (AYUMI 組織幹細胞のあらたな発見とその臨床応用)
- 乳歯幹細胞研究バンク (特集 Regenerative Medicine--期待される21世紀の新しい医療)
- 細胞移植による美容医療 (特集 皮膚再生医療と美容科学)
- 医療の未来を拓く再生医療
- 歯科領域にみる炎症・修復と再生医療
- パーキンソン病患者に対しインプラント・オーバーデンチャーで咬合回復を行った一例
- 歯髄CD31陰性SP細胞の歯髄および脳組織における神経・血管再生に対する効果の検討
- 座談会 再生医療をめぐる最新の進歩と展開
- 再生医療の現況と今後の展望 (特集 再生医療実用化への期待と課題)
- 特論 アカデミーと産業界の連携 (特集 再生医学と医療--幹細胞の基礎研究と臨床の進歩)
- 「乳歯幹細胞研究バンク」設立について
- 老化による歯槽骨の吸収とアンチエイジング再生医療 (あゆみ 再生医療とアンチエイジング)
- 歯周病の病態・老化と歯周組織再生 (あゆみ 再生医療とアンチエイジング)
- 口腔組織の再生医療 : 顎骨再生の臨床研究と血管, 神経の再生について
- 1F12-2 再生医療実用化のための画像情報処理による品質管理技術の開発(生体医用工学・人工臓器,一般講演)
- 下顎骨区域切除症例におけるオッセオインテグレーテッド・インプラントを用いた咬合再建の咀嚼機能評価
- オッセオインテグレーテッドインプラントに対する放射線照射の影響 : 2症例の組織学的検討
- 腫瘍切除後にオンレーボーングラフトとオッセオインテグレーテッドインプラントにより咬合再建を行った 3 例
- オッセオインテグレイテッド インプラントに対する喫煙の影響
- インプラント植立骨としての肩甲骨・腸骨および腓骨骨質がリムーバルトルクに及ぼす影響についての比較研究
- 上顎部へ移植された自家海綿骨のQCTによる骨塩定量
- オッセオインテグレーテッドインプラントを維持源とする眼窩エピテーゼの検討
- 上顎洞底骨移植術とインプラントによる咬合再建を行った2例-移植骨の組織学的検討-
- シェーグレン症候群患者に対してオッセオインテグレーテッドインプラントを応用した1例
- 上顎骨部分欠損へのオッセオインテグレーテッドインプラント応用時の顎堤評価法
- 歯肉腫脹および舌・軟口蓋潰瘍を認めたWegener肉芽腫症の1例
- 下顎骨正中部に発生した悪性リンパ腫の 1 例
- 頭頸部癌患者へのインプラントを利用した顔面エピテーゼ
- 頭頸部悪性腫瘍進展症例に対する温熱療法を併用した放射線化学療法温熱療法を併用した放射線化学療法
- 実用化間近な培養皮膚バンクティッシュエンジニアリング技術によるヒト細胞組み込み型皮膚代替物の開発
- 口腔癌に対する浅側頭動脈よりの超選択的動注法(HFT法)を用いた連日同時放射線化学療法 : 頸部リンパ節転移の検討
- 浅側頭動脈よりの超選択的動注法を用いた連日同時放射線化学療法 : Stage III, IV 口腔癌に対する原発巣温存の可能性について
- 浅側頭動脈よりの超選択的動注化学療法と放射線療法の連日同時併用療法 : Stage III, IV 口腔癌に対する術前治療
- 口腔癌に対する浅側頭動脈よりの新しい超選択的動注法 : 彎曲カテーテルとPUカテーテルを用いた方法
- Magnetite Cationic Liposome (MCLs) を用いた組織内加温療法は家兎VX-7移植舌腫瘍の増殖を抑制する
- エナメル上皮腫治療後に歯槽骨延長を施行した1例
- 温熱刺激における舌粘膜上皮のランゲルハンス細胞と Thy-1 陽性 T リンパ球の免疫組織化学的研究
- 頭頸部癌患者における手術後の社会生活変化に関する検討 : アンケートによる調査
- 口腔癌患者における手術後の社会生活変化に関する検討 - 術後機能障害及び社会的, 経済的変化 -
- 口腔癌に対する浅側頭動脈より超選択的動注法を用いた化学療法の検討 : 組織内濃度と病理的効果
- オッセオインテグレーテッドインプラントを維持源とした能動眼瞼付きエピテーゼの 1 例
- インプラントを用いた顎顔面の形態及び機能の再建 -Osseointegrated implantを応用した顎顔面補綴-
- Osseointegrated Implantの顎顔面領域への応用 : 第6報 耳介エピテーゼの維持源としての応用
- 能動眼瞼付きエピテーゼ : 眼輪筋表面筋電圧による瞬目検出法
- 培養上皮細胞の創収縮抑制効果に関する研究 : 培養上清液による,結合組織モデルの収縮抑制について
- 埋め込み型下顎骨延長器およびその遠隔操作システムの開発
- 下顎骨骨切り術における術後腫脹のX線学的定量評価と腫脹の要因に関する検討
- 口唇裂口蓋裂児の教育空間に対するイメージについて
- 下顎枝垂直骨切り術 (IVRO) に関する臨床的研究 : 第2報 術後1年における顎位の変化について
- CT 画像を用いた下顎枝横断面形態の計測に関する研究
- 組織埋入型骨延長器を用いて治療した小下顎症の1例
- 口唇裂口蓋裂児の動的家族画の検討
- 口蓋裂形成手術後の言語遠隔成績 : 4-5歳時と7-11歳時の言語成績
- スポーツ選手における重心動揺に関する研究:カスタムメイドマウスガードの有用性について
- 小児期に下顎骨仮骨延長を施行した Hemifacial microsomia の2症例 : 3年経過時の評価
- Cefpirome (CPR) の口腔組織移行に関する検討
- 仮骨延長部に存在する歯胚の経過に関する実験的研究
- 口唇裂口蓋裂の言語管理の終了時期
- 口蓋形成手術時の粘膜欠損創に対して同種培養粘膜上皮移植を行った5例
- 下顎骨区域欠損を仮骨延長法により再建した1例
- 非接触三次元形状計測装置による顔面形態の計測について : 第一報:顎変形症の手術前後における変化
- スポーツに起因する下顎骨顎角部骨折とその誘因としての下顎智歯に関する臨床的研究
- 下顎仮骨延長法を用いて治療した Pierre Robin 症候群の1例
- 頸部廓清術後に生じた Frey 症候群に対してヒト 溶媒乾燥硬膜挿入法を応用した1例
- 鼻咽腔閉鎖不全の1症例
- 骨延長法の形成不全下顎骨への適用
- 口腔乾燥症に関する臨床的研究 : 口腔乾燥感を訴える患者における服用薬物の影響
- インプラント治療後の歯槽骨の経時的変化 : 顎骨骨質と骨吸収程度の関係について
- インプラント治療における術前顎骨評価法に関する研究 : DIP法による骨質診査の試み
- 上顎洞前壁骨片再植による開窓部閉鎖を行った上顎洞根治術後の上顎洞変化について
- Tissue Engineering 小口径血管グラフト開発と戦略(第105回日本外科学会定期学術集会)
- 再生医学のいま--基礎研究から臨床への展開に向けて(45)歯槽骨の再生医療
- 小口径血管のティッシュエンジニアリング
- 3H15-3 磁性微粒子を用いた移植可能な間葉系幹細胞シートの作製(生体医用工学・人工臓器,一般講演)
- 血管柄付き肩甲骨に埋入されたインプラントによる咬合再構成の1例
- 骨再生医療の臨床応用とその実際 : アンチエイジング医療の歯科への展開