歯みがき動作の調整による歯垢除去効果について
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概要
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歯みがき時の歯みがき圧および歯みがき動作の回数を予め, 600g, 40回/20秒; 800g, 30回/20秒および1,000g, 24回/20秒に規定して (歯みがき圧と歯みがき動作の回数との積はいずれも24,000), 連続6日間ブラッシング指導を行ったところ, 3つのどの規定条件によって刷掃させても, ブラッシング指導前に不規則であった歯みがき圧曲線および指導前に小さかった歯垢除去効果率は, 指導日数が増加するにつれてそれぞれ規則正しい波形に変わり, また歯垢除去効果率は高くなる。 そして, どの歯みがき部位においても, 歯垢除去効果率が最も大きくなるのは, 800g, 30回/20秒に規定したときであり, またこの規定条件で刷掃するときには歯みがき動作が最もスムーズであった。<BR>なお, 歯みがき圧または歯みがき動作の回数のどちらかだけを, それぞれ600g, 800g, 1,000gまたは40回/20秒, 30回/20秒, 24回/20秒に規定してブラッシング指導するよりも, この実験におけるように, 歯みがき圧と歯みがき動作の回数との両者を同時に規定して指導するほうが, 歯垢除去効果率はより高くなる。