中切歯と第一大臼歯における歯垢指数の発現率の比較と相関
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概要
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小学校3校, 4学級の児童計222名 (男子110名, 女子112名) を対象として・中切歯と第一大臼歯の歯垢指数の発現率を比較した。<BR>1がGreene, Virmillionらの歯垢指数0の場合, 6も0である場合は約25%であって, 他は1露2・3度のいずれかであった。また1, 1, 1の場合も1|と類似した成績であった。<BR>上下顎, 左右側の中切歯間, 第一大臼歯間にはどの学校, どの学年にも有意の相関 (r) を認めることが多かったけれども, 中切歯と第一大臼歯間には有意の相関を認めたものが1校2学級, 他の2校2学級には有意の相関を認めたものは稀であった。<BR>小学校児童を対象とした場合, 前歯部で全顎を代表させることには疑問がある。また小学校児童の刷掃指導にあたっては, 前歯部の歯垢附着状態を調査するだけでなく, 臼歯部も調査する必要があると考えられる。
- 有限責任中間法人 日本口腔衛生学会の論文