補強性球状シリカ粉体の特性について
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概要
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ゾルーゲル法で得た比表面積1〜700m2/g, 粒径4〜30μmの球状シリカのゴム補強剤としての適用を検討する目的で, 球状シリカの比表面積, 粒径, 見掛け比重, 吸油量, シラノール基数等の物性を測定した. 更にゴム補強性に重要なバウンドラバー形成条件を研究した. その結果, 比表面積が400m2/g以上で粒径が20μm以下の球状シリカであれば吸油量も大きく, ゴム中で0.1〜0.3μmの微粒子に分散してバウンドラバーを形成し, ゴム補強性に適していることがわかった. 一方, 低比表面積, 低吸油量又は30μm以上の大きい粒径の球状シリカはほとんどバウンドラバーを形成していないことがわかった.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
著者
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野納 敏展
日鉄鉱業株式会社
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前野 昌弘
東京理科大学山口短期大学
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前田 禎美
昭和ゴム株式会社研究開発本部
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木村 博道
昭和ゴム株式会社研究開発本部
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早矢仕 隆司
昭和ゴム株式会社研究開発本部
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古宇田 成巳
日鉄鉱業株式会社研究開発センター新素材開発部