EPDM高硬度配合
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
EPDMに液状ジエン系ゴム及び多量の硫黄添加により加工性及び加硫ゴム特性の優れた高硬度配合を開発した.加硫ゴムの硬度は液状ジエン系ゴム無添加では硫黄を増量しても変化せず, また硫黄の通常添加量1.5〜2phrでは液状ジエン系ゴム添加量とともに低下するのに対し, 液状ジエン系ゴムと多量の硫黄を添加することによって上昇した.高硬度化の機構究明のため電子顕微鏡及びX線マイクロアナライザーを用いて, 加硫ゴムの観察を行った. その結果液状ジエン系ゴムが分散相, EPDMが連続相になり, しかも硫黄が液状ジエン系ゴム相にEPDM相の約10倍と著しく偏在していることがわかった. このことより著しく多量の硫黄によって高架橋になった液状ジエン系ゴムが硬い粒子となってEPMD相に分散したことにより高硬度になったものと推測している.