13C-NMRによるエチレン•α-オレフィン系ゴム中のエチレン長連鎖に関する研究
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概要
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EPDMの構成々分類の分子配列構造のうち, 特にエチレンの長連鎖について知見を得ることができれば, 生ゴムの加工性と関係が大きいと思われるポリエチレン性微結晶について知見を加えることにな る. 研究のモデルにEPM, エチレン•ブテン-1及びエチレン•4-メチルペンテン-1コポリマーを選び, 種々のチーグラー触媒で合成した. これらの試料のエチレン連鎖を13C-NMRで解析した. 本研究では,ブロックメチレン平均連鎖長という新しい考えを用い, X線的に得られた結晶化度と生ゴム強度との関係を調べた. この結果, ブロックメチレン平均連鎖長は, (1)エチレン組成と関係が深く, かつ重合触媒種により異なる. (2)上記3種のコポリマーの結晶化度とそれぞれ特異な関係を持つ. (3)鎖長が長くなると生ゴム強度が高くなることがわかった. なお, エチレン•4-メチルペンテン-1コポリマーの13C-NMRスペクトルとその帰属について新規に報告した.
著者
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橋本 幹夫
三井石油化学工業 高分子研
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増田 嘉弘
元同社総合研究所, 現同社本店
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山形 文一
元同社総合研究所, 現同社岩国大竹工場
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三宅 泰治
元同社総合研究所, 現同社本店
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橋本 幹夫
三井石油化学工業(株)総合研究所