硫黄加硫系におけるN-(R-チオ)-N-シクロヘキシルベンゾチアジル-2-スルホンアミドの早期加硫抑制効果
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概要
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N-(R-チオ)-N-シクロヘキシルベンゾチアジル-2-スルホンアミド〔I〕は硫黄加硫系の早期加硫(スコーチ) を抑制する作用が大きく, 特に置換基Rが iso-C3H7, sec-CAH9及びシクロヘキシル基 (C6H11) の場合が優れていた.N-イソプロピルチオ-N-シクロヘキシルベンゾチアジル-2-スルホンアミド (iso-PCBS) は少量 (0.1phr以上) で, あらゆる加硫促進系のスコーチを防止し, 使用量を増加するとスコーチタイム (t5) は比例的に長くなる. 特にベンゾチアジル•スルフェンアミド系加硫促進剤 (SA) に対して卓効を有する. また, 加硫速度, 加硫ゴムの物性に対してはほとんど影響を与えない. iso-PCBS は, 2-メルカプトベンゾチアゾール (MBT) と反応して, イソプロピルジチオベンゾチアゾール (iso-PDBT) とN-シクロヘキシルベンゾチアジル-2-スルホンアミド (CBSA) とを生成する. また, モルホリンと反応して, イソプロピルチオモルホリン (iso-PT MO) と CBSA とを生成する.
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